中国の商務部・税関総署は2025年4月4日、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの7種の中・重希土類レアアースの関連品目（金属、合金、関連製品、酸化物とその混合物、化合物とその混合物を含む）に対して輸出管理を実施が実施されました。
このうち永久磁石材料に関係した元素はSm（サマリウム）、Tb（テルビウム）、Dy（ジスプロシウム）が該当します。

また、公告で示された永久磁石材料の管理範囲について、サマリウムコバルト永久磁石材料、テルビウム含有ネオジム・鉄・ボロン永久磁石材料、ジスプロシウム含有ネオジム・鉄・ボロン永久磁石材料を単純加工して成形されたシート、タイル、リング、関連磁性部品などの一次加工品（磁性鋼、磁性リング、磁石など様々な名称が関係する）は管理の対象となるとしています。弊社の生産する製品の多くは管理（検査）対象となっています。

弊社製品にはこれら対象元素は含まれていませんが、”磁石”とそのHSコードで輸出申請された製品全てが検査対象とされ、製品に使われている材料のSDSと税関が認定する分析業者の成分分析結果を添えて税関申請しています。弊社及び弊社提携工場では「輸出許可証」を申請して許可証の発行の手順となっており、以前に比べて時間を有しながらも輸出は行われています。

現状としては最短で１週間、通常は45営業日（約2ヶ月）が申請に最低必要な日数となっています。その後に輸出の手配等が必要となり、その際に疑いが生じた場合は税関での再検査となりますので実際の納期は3ヶ月〜6ヶ月程度、場合によってはそれ以上かかるケースも考えられます。
 公正な輸出手続きを行うことが必要で時間と費用を要してご迷惑をお掛けしますがご理解ください。尚、「輸出申請許可証」は一品毎に必要で発行より６ケ月有効です。ご発注の際は、早めかつ余裕を持った数量での手配をお願いいたします。

※本内容は現時点において当社が把握している情報を基にしております。新たな情報が入り次第、更新してまいります。題字にある（2025年●月●日更新）の最新情報を参照ください。